使う前にサイズアウトしてしまった、間違ったサイズを買ってしまった、思いがけずあっさりとトイトレが終了した…。そんなとき、余った紙オムツはどうしますか?
捨てるのは待ってください! 実は通常の紙オムツとしての利用法以外にも、意外な使い道がたくさんあるのです。たとえば、梅雨のシーズンに役立ったり、キッチンで役立ったり、夏休みの自由研究に役立つような使い道も。
この記事を最後まで読めば、いままでお世話になった“紙”オムツが、“神”オムツだったことがよくわかるでしょう。
トイトレ中はもちろん大活躍!
紙オムツを破いてさっと吸収
トイレトレーニング中、いきなりパンツにしたところで、初めからうまくいくことなんて、ほとんどありません…。もらした場合、着ていた服を脱がせ、身体をさっと洗って新しい服を着せ、床を掃除して服を手洗い…結構大変ですよね。
そんなときに、紙オムツの両端をやぶいてこぼした場所にさっとのせて吸収させておく。
これだけでかなり違います。シャワーで身体を流している間に床の水分の多くを吸収してくれているので、残りをささっと除菌シートで拭き上げる程度で済むのが楽チンです。吸収させた紙オムツはもちろんそのまま捨てることができるのも助かります。
服の手洗いに気をとられている間に漏らしてしまったおしっこを踏んでしまう、水遊びしだす…などの二次被害も防ぐことができます。
おねしょシーツ代わりに
「お昼は大丈夫だけど夜がまだ心配」そんなとき、おねしょシーツを敷いて過ごすパターンが多いかと思いますが、このときも紙オムツが大活躍。おねしょシーツって、そのありがたい防水性のおかげでなかなか洗濯後に乾きにくかったりしますよね。紙オムツを開いて普段のシーツの下に敷いておきます。子どもにとっては「普通のシーツ!」、パパママにとっては「万が一が起きても安心仕様な普通のシーツ!」。お互いにとってメリットが大きいシーツの完成です。
もしものとき用に備えるが吉
ママの破水時、産後の悪露用に
次の出産の予定があるならコレもお役立ち! しっかり吸収してくれるその特性を生かし、外出時に破水してしまったときに紙オムツを破いて使うことができたというママ友もいました。また、産後の悪露用のパッドも市販されていますが、上の子のときにほとんど使わなかったということで、下の子のときも買わずに紙オムツで乗り切ったというママも。破水が先になるママもいますし、妊娠後期になったら念のために持ち歩いておくと安心かもしれません。
車に常備しておく
車酔いや急な渋滞、余った紙オムツが助けてくれます。袋に紙おむつを破いてセット、嘔吐時やトイレが間に合わないときはそこにすれば車を汚すことなくすみますし、吸収剤が入っているので捨てるときもコンパクトにまとまって安心。気になる匂いも、消臭効果のおかげで軽減されるのが助かります。
環境の変化前は安心材料としてとっておく
入園や転園等、環境の変化で一度外れたオムツがまた必要になる場合もあります。「もう大丈夫!」と感じてからも半年は手放さずに手元に置いておいたというママも多くいました。
こんなことにも使えるの?!日々の暮らしでも意外なところでお役立ち
トイレや靴箱に!手作り消臭剤
■用意するもの
・空き瓶
・紙オムツ
■作り方
1.紙オムツに水を吸わせ、中身の高分子吸収体を取り出します
2.空き瓶の大きさに合わせて高分子吸収体をつめたら完成
消臭剤ではなく芳香剤にしたい場合は、ここにお気に入りのアロマオイルを垂らしてもいいのだとか。カラフルなスパンコールやビーズを入れても見た目がよくなりいいですね。わが家はハッカオイルを垂らして作ってみました。6歳児、1歳児と作りましたが5分で完成。とても簡単かつ効果もばっちり。靴箱に入れたのですが、イヤなニオイがハッカの香りに大変身でした。
保冷剤としても使える
なんと! 紙オムツに水を吸わせてから冷凍庫に入れて冷凍しておくと保冷剤にもなってくれるのです。乳腺炎でおっぱいが熱をもってしまったり、急な発熱時の氷枕代わりにも役立ちますよ。
生ごみ袋の受け皿に
水分をしっかり切ったつもりでも、予想外に残っていたり、袋に穴が開いてしまったりしてしまうと大惨事になりかねない生ゴミの後処理。生ゴミを入れるゴミ箱の一番下に紙オムツを開いて入れておき、上から袋を入れて使います。こうすると、基本的には紙オムツが汚れることはないですが、もし袋から汚水が漏れてしまったときは紙オムツが吸収してくれる役割を果たします。そのまま一緒に捨ててしまえばゴミ箱の汚れも最小限で済みそうですね。
揚げ物の廃油処理
油を固めるための市販の溶剤を使ったり、廃油ポットを使ったりと、揚げ物をした後の油の後処理は面倒と感じる人が多いのでは? これも余った紙オムツで解決です。牛乳パックやボウルの上に、紙オムツをセットします。あとは充分に冷ました油を吸わせるだけです。古くなった油独特の嫌な臭いも閉じ込めてくれるので、廃油がラクに処理できます。
傘立ての水受け
お察しの通り、使い方はシンプルで効果抜群です。オムツを開いて傘立ての水受け部分にセットすれば準備完了。濡れた傘の水分をしっかりと吸ってくれ、さらに汚れたらそのままポイ! 傘立ての掃除をするのも楽チンですね。
梅雨時の結露拭き
毎年やってくる梅雨の時期。ジメジメしてただでさえ気分が滅入るのに、こまめに掃除をしないとカビが生えてきてしまうのもまた厄介ですよね。そこでもまた活躍してくれるのが紙オムツです。紙オムツの吸収体が外側になるようにぐるりとひっくり返したら、サッシに沿わせてググっと差し込み、そのまま水分を吸い込ませるだけ。
バツグンの吸収力とともに、たまってしまった細かな汚れも一度にキレイにすることができるのでオススメです。冬の結露や大掃除にも使えますよ。
譲り合うといった選択肢も
衛生用品のため、お互いに気持ちのいいやり取りができればですが、おさがりとして譲るといった選択肢もありますね。友人やご近所、親戚、ほかにはフリマアプリで売るといった方法もあるようです。
また、
・児童館や子育て支援センター
・保育園
・乳児院
・小児科
といった場所でも寄付を受け付けている場合があります。最寄りの施設に問い合わせてみるのもいいかもしれません。
以下は開封した紙オムツでも必要とされている寄付先です。リンクを参照の上、必要な人に届けられるような仕組みを利用するのもひとつですね。
さて、新生児からお世話になった紙オムツ。いらなくなったからといってすぐに捨てるのはもったいない!と感じていただけたらうれしいです。捨てる前にもう一度、便利に活用できるといいですね。
この記事を書いたライター
- さくらい ゆかさん
5歳息子と0歳娘の母/管理栄養士です。 現在はオンラインお料理教室講師、専門学校講師、レシピ開発などをしています。 Instagram@ycdaco【子どもと食べるおうちごはん】